脱藩だっぱん)” の例文
尊王攘夷そんのうじょういを奉じる士気はさらにふるい、たとえ、一時は脱藩だっぱんの汚名をうけても、やがては藩侯へ赤誠もとどくものと——彼の胸中には俯仰ふぎょうして恥じる何ものもなかった。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)