“脊髄病”の読み方と例文
読み方割合
せきずいびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで私はもっぱら、脊髄病せきずいびょうで幼児よりほとんど不具者となっている私の従妹いとこと語り、慰めることによって日を送りました。
青春の息の痕 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
明治になっては子規しきと云う男が脊髄病せきずいびょうわずらって糸瓜へちまの水を取った。貧に誇る風流は今日こんにちに至っても尽きぬ。ただ小野さんはこれをいやしとする。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
悲しい事にはこの四郎はその後まもなく脊髄病せきずいびょうにかかって、不具かたわ同様の命を二三年保っていたそうですが、死にました。そして私は、その墓がどこにあるかも今では知りません。
あの時分 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)