胸底むね)” の例文
じろり——茶の間に待っている客を横眼に白眼にらんで、奥へ通ろうとした。が、その時、ふと壁辰の胸底むねを走り過ぎたものがあって、彼は、どきりとした。思わず、足が停まった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)