胸元むね)” の例文
一つ深あい呼吸いきをして、疲れたようにそうッと顔を上げて、此度はさも思い余ったように胸元むねをがっくりと落して、頸を肩の上に投げたまゝ味気なさそうに、目的あてもなく畳の方を見詰めて居た。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)