トップ
>
胆煎
>
きもい
ふりがな文庫
“
胆煎
(
きもい
)” の例文
こう云われて、彼も早速其の気になり、旦那の
胆煎
(
きもい
)
りで到頭柳橋の太鼓持ちに弟子入りをしました。
三平
(
さんぺい
)
と云う名は、其の時師匠から貰ったのです。
幇間
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
小原という男なども、その
胆煎
(
きもい
)
りの一人であった。お庄を見に、小原と一緒に花など引きに来る男も一人二人あった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ちょうど村では金兵衛の
胆煎
(
きもい
)
りで、前の年の十月あたりに新築の舞台普請をほぼ終わっていた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あとに残されたのは町内の
薪屋
(
まきや
)
の亭主五兵衛と小間物屋の亭主伊助で、この二人は信者のうちの有力者と見なされ、いわゆる
講親
(
こうおや
)
とか
先達
(
せんだつ
)
とかいう格で万事の
胆煎
(
きもい
)
りをしていたのである。
半七捕物帳:21 蝶合戦
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「なんだってすばしっこくって、ちっとも眼がはなせねえ、寝たかと思ってちょっと立ったら、いつのまにかもう土間へおりて下駄をしゃぶってるだ、ほんとにこの子には
胆煎
(
きもい
)
っちまうよ」
桑の木物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
お高のことで木場の甚と
相識
(
しりあい
)
になった日本一太郎は、木場の甚の
胆煎
(
きもい
)
りで、ここの境内の祭の前後五日間、自分が太夫になって手妻だけの小屋を張り通すことになって、大変な意気込みだ。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
胆
常用漢字
中学
部首:⾁
9画
煎
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“胆煎”で始まる語句
胆煎人