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肝癪持
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かんしゃくもち
ふりがな文庫
“
肝癪持
(
かんしゃくもち
)” の例文
私は年の若い上に、馬鹿の
肝癪持
(
かんしゃくもち
)
ですから、いっそ
双方
(
そうほう
)
とも断ってしまったら好いだろうと考えて、その手続きをやり始めたのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
顔も
觀骨
(
かんこつ
)
が
稍
(
やや
)
出張っているのが
疵
(
きず
)
であるが、
眉
(
まゆ
)
や目の間に才気が
溢
(
あふ
)
れて見える。伊織は武芸が出来、学問の嗜もあって、色の白い美男である。只この人には
肝癪持
(
かんしゃくもち
)
と云う病があるだけである。
じいさんばあさん
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ただおれと同じようにせっかちで
肝癪持
(
かんしゃくもち
)
らしい。あとで聞いたらこの男が一番生徒に人望があるのだそうだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は子供の頃非常な
肝癪持
(
かんしゃくもち
)
で、十八九の時分親爺と組打をした事が一二
返
(
へん
)
ある位だが、成長して学校を卒業して、しばらくすると、この肝癪がぱたりと已んでしまった。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
肝
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
癪
漢検1級
部首:⽧
21画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“肝癪”で始まる語句
肝癪
肝癪玉