肚芸はらげい)” の例文
既成的事実をもってそれを示してゆく秀吉の“位押くらいおし”と、黙々と先ず自己の陣営をかためている肚芸はらげいのかねあいにあった期間なのである。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家康のほうから進んで加勢を惜しまぬように仕向けた主君の肚芸はらげいであった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何もかも、ここは秀吉のはらひとつにかかっている。秀吉はその肚芸はらげいを意識していた。和議が成立したからといって、余りにあわただしく退くことは、毛利をしてわが虚をさとらしめるものと考えられた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこにも、かれの肚芸はらげいがあり、諸将は
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)