“肚立”の読み方と例文
読み方割合
はらだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「またこんなにお預かりしたの、お祖父じいさん」留守に来て又三郎の置いてゆく金を見て、お紋は肚立はらだたしげによくそう云った
野分 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
帯刀は手紙を巻きながら、「朝田さんの意見はわかった」とうなずき、ついで肚立はらだたしげに云った、「だがこの手紙を読んでいるのに、なぜ隼人はなにも云わなかったんだ」
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そう思うと、おみのにも自分にも肚立はらだたしくなり、酔いに任せて饒舌じょうぜつになった。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)