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ふりがな文庫
“
肉汁
(
スウプ
)” の例文
先刻
(
さつき
)
の
肉汁
(
スウプ
)
は
匙
(
さじ
)
もつけないで残つてゐたので、代りに次の皿をおいて、前のはその儘下げて来た。そして料理部屋で
舌鼓
(
したつゞみ
)
を打ちながらこつそりそれを食べた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
舌触りのいい
肉汁
(
スウプ
)
を
啜
(
すゝ
)
りさして、大帝はひよいと顔を持ち上げた。そして
側
(
そば
)
にゐた別荘の主人に呼びかけた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「うむ。それは結構だ。」大帝はまた
肉汁
(
スウプ
)
を啜り出さうとしたが、やつぱり気になつてならないと見えて、も一度駄目を押した。「ほんとうに一匹も居なからうな。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
塩引鮭の
肉汁
(
スウプ
)
といふのは、名前通りに塩鮭の切身をとろ火で煮出した汁である。手つ取り早く言ふと安官吏の
油汁
(
あぶらじる
)
のやうに脂つ気の薄い、
鹹
(
しよ
)
つぱい
水気
(
みづけ
)
沢山
(
たくさん
)
なものだが、訥子は
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
訥子は塩鮭の
肉汁
(
スウプ
)
の
外
(
ほか
)
に今一つ年の寄らぬ法を知つてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
そこで考へ出されたのが
塩引鮭
(
しほびきさけ
)
の
肉汁
(
スウプ
)
である。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“肉汁”の意味
《名詞》
鳥獣の肉を煮出した汁。また肉を加えた汁。
肉から搾り取った汁。
肉を焼いたり、炙ったりしたときに肉から出る汁。にくじる。
(出典:Wiktionary)
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
汁
常用漢字
中学
部首:⽔
5画
“肉汁”で始まる語句
肉汁食