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聰
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さと
ふりがな文庫
“
聰
(
さと
)” の例文
それは伊澤
蘭軒
(
らんけん
)
の嗣子
榛軒
(
しんけん
)
の
女
(
むすめ
)
で、棠軒の妻であつた
曾能子刀自
(
そのことじ
)
である。刀自は天保六年に生れて大正五年に八十二歳の高齡を保つてゐて、耳も
猶
(
なほ
)
聰
(
さと
)
く、言舌も猶さわやかである。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
聴くことは
聰
(
さと
)
くありたいと思い、顔色は温和でありたいと思い、態度は恭しくありたいと思い、言語は誠実でありたいと思い、仕事は慎重でありたいと思い、疑いは問いただしたいと思い
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
主人の七郎兵衞といふのは、町人には相違ありませんが、四十五六のあまり丈夫さうではない男で、色の青黒い、毛の多い、高い鼻と細い眼が特色で、何んとなく利には
聰
(
さと
)
い人柄に見えます。
銭形平次捕物控:277 和蘭の銀貨
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今にして思へば自分ながら
解
(
げ
)
しかねる心地がするのだが、貧しい苦學生で、そのやうなことについては人一倍
聰
(
さと
)
く心が働く筈でありながら、時々歸つて來ればいやでも眼につかずにはゐない筈の
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
耳
聰
(
さと
)
き子らかなやあはれ夜に聽きて
蛙
(
かはづ
)
啼くころろと啼くよと聽きをる
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
聰
部首:⽿
17画
“聰”を含む語句
聰明
眼聰
人皆養子望聰明
聰慧
聰明樣
豐聰耳