老牛おいうし)” の例文
唯〻仕事にのみ掛りしは愚※おろかなるだけ情に鈍くて、一条道より外へは駈けぬ老牛おいうしの痴に似たりけり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
はやいずくにか風吹きたりしぐらいに自然軽う取りし、やがてはとんと打ち忘れ、ただただ仕事にのみかかりしは愚かなるだけ情に鈍くて、一条道ひとすじみちより外へはけぬ老牛おいうしの痴に似たりけり。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)