老来おいらく)” の例文
香煙と法衣とより離れて、わが殿中の一隅金薄きんぱく脱落はげおちたこの一室に来れば、ずつと気やすく神と語ることが出来る。こゝへ来ては、腕を支へられずに、わが老来おいらくを思ふのである。
法王の祈祷 (新字旧仮名) / マルセル・シュウォッブ(著)
老来おいらくの、炬燵に眠りたまへる母上よ。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)