翫弄がんろう)” の例文
享保以後無学無識の徒に翫弄がんろうせらるるに至って雅語ようやく消滅し俗語ますます用いられ、意匠の野卑と相待って純然たる俗俳句となりおわれり
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
軍人は軍人で、ことに下士以下は人の娘は勿論もちろん後家ごけは勿論、あるいは人の妻をすら翫弄がんろうして、それが当然の権利であり、国民の義務であるとまで済ましていたらしい。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
元禄時代に雅語、俗語相半せし俳句も、享保きょうほ以後無学無識の徒に翫弄がんろうせらるるにいたって雅語漸く消滅し俗語ますます用ゐられ、意匠の野卑と相待て純然たる俗俳句となりをはれり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)