群蝶ぐんちょう)” の例文
いまさら師直へやぼな忿懣ふんまんをもらしもならず、すでには席いっぱい、せるばかりな脂粉しふん群蝶ぐんちょうも来てそれに取り巻かれる段となっては、もういさぎよく笑顔を作っているしかなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)