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縷々
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るゝ
ふりがな文庫
“
縷々
(
るゝ
)” の例文
彼女の長い告白はまだ
縷々
(
るゝ
)
としてつゞくのであるが、しかしそれらは二人の最初の会見の日に一度に語られたものではなく、多分そのゝち二三日の間
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
神仏の前に誓言することが出来る、で、此の心が
何時
(
いつ
)
か肉体を分離したる
未来世
(
みらいせ
)
に於ては、幸に我妻と呼んで
呉
(
く
)
れよと云ふ意味を、
縷々
(
るゝ
)
認
(
したゝ
)
めてありました、
言々
(
げん/\
)
是
(
こ
)
れ涙
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
そが中に突立ちたる奈美女は七宝の大香炉に白檀の一塊を投じ、香雲
縷々
(
るゝ
)
として立迷ふ中より吾をかへりみて、かや/\と笑ひつゝ、此の部屋の楽しみ、わかり給ひしかと云ふ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
涙の隙から、多與里の訴へは
縷々
(
るゝ
)
として續くのでした。
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そんな折には父の両頬に涙が
縷々
(
るゝ
)
と糸を引いていた。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
縷
漢検1級
部首:⽷
17画
々
3画
“縷々”で始まる語句
縷々綿々
縷々詳説