綺麗好きれいずき)” の例文
早や真白まっしろになったびんの毛と共に細面ほそおもての長い顔にはいたましいまで深いしわがきざまれていたけれど、しかし日頃の綺麗好きれいずきに身じまいを怠らぬ皮膚の色はいかにもなめらかにつやつやして
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
綺麗好きれいずきな母が始終しじゅう気をつけて掃除をおこたらなかったにかかわらず、一々書物を並べ直すとなると、思わぬほこりの色を、目の届かない陰に見つけるので、残らずそろえるまでには、なかなか手間取った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)