綱手つなで)” の例文
外題はやはり「児雷也豪傑譚話ものがたり」——主なる役割は児雷也(団十郎)、妖婦越路、傾城あやめ、女巡礼綱手つなで(岩井粂三郎)、高砂勇美之助たかさごゆみのすけ大蛇丸おろちまる(嵐璃寛りかん)などであった。
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「すなわち、蛞蝓縮身秘法かつゆしゅくしんひほう。昔、綱手つなでの使った術じゃ。伊賀流においては秘伝の一つ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ガラツ八を溝へ叩込んだ女はその妻綱手つなで、これは大變な女丈夫で、素姓を包んで南部家の奧に仕へ、兵粮丸の機密を知つて、幸ひ夫秀實の手に殘つて居る福岡城以來の南部兵粮丸を種に
世の中はつねにもがもななぎさ海人あま小舟おぶね綱手つなでかなしも
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
ガラッ八をどぶへ叩き込んだ女はその妻綱手つなで、これは大変な女丈夫で、素姓を包んで南部家の奥に仕え、兵糧丸の機密を知って、幸い夫秀実の手に残っている福岡城以来の南部兵糧丸を種に