絹衾きぬぶすま)” の例文
あとをなお沸立にたった酒で、幾度いくたびもその冷込んだ手を洗わせ、やがて、ご新姐の手ずから、絹衾きぬぶすまを深々とかぶせられると、心も宙に浮いて、やすらかにぐっすり寝た。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)