あか)” の例文
あかき戦衣に、たまをちりばめた黄金の乳当を着け、背には七本の短剣をはさみ、手に一丈余のほこをかかえ、炎の如く、戦火の中を馳け廻っていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カウはこきあかき色。茘支が真赤に熟したのを、あかき嚢を懸けたやうだと形容したのであらう。ここにも南荒の珍産としてあるから、暖い南支那以外には滅多に見られないものなのであらう。