絲楯いとだて)” の例文
新字:糸楯
(おみのはかゝへたる絲楯いとだてをときて、山刀をとりだす。子之介おどろきておさへんとす。)
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
松島から中部なかつぺまで、直下といつてもよかつた、東岸には中部の大村があつて、水楊は河原に、青々と茂つてゐる、裸体に炎天よけの絲楯いとだてを衣た人足が、筏を結んでゐる、白壁の土蔵が見える
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)