“結代”の読み方と例文
読み方割合
けつたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
脈が結代けつたいする。外貌は定めて余程あぶなく見えたであらう。その室に這入つて来た下級参事官は、もう此人も長くはない。此位置が明くなと思つたさうである。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)
廿七日の午前六時半ごろ、主治医と二人で診察すると、脈搏はもはや弱く不正で結代けつたいがあつた。息も終焉しゆうえんに近いことを示してゐた。そこで主治医の注意によりみんなが枕頭に集つた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)