“終末（しまひ）” の例文

「え？　錢形の親分さんで御座いましたか。これはいゝ方に助けて頂きました。斯（か）うなればもう、嫌だと仰しやつても申し上げずには居られません。どうか、終末（しまひ）まで皆んなお聞きなすつて下さいまし」

銭形平次捕物控：002 振袖源太 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

そして到頭終末（しまひ）まで読手で通した。

鳥影 (新字旧仮名) ／ 石川啄木(著)

“終末”の意味

《名詞》
終末（しゅうまつ）

終わり。果て。

世界や人類、歴史の終わり。
(出典:Wiktionary)

“終末（終末論）”の解説

終末論（しゅうまつろん、英語: eschatology）とは、歴史には終わりがあり、それが歴史そのものの目的でもあるという考え方。目的論という概念の下位概念。
社会が政治的、経済的に不安定で人々が困窮に苦しむような時代に、その困窮の原因や帰趨を、神や絶対者の審判や未来での救済に求めようとするのは、どこの文化でも宗教一般に見られ、ユダヤ教からキリスト教、イスラム教、ゾロアスター教といった一神教においてのみならず、仏教などの宗教などにおいても同様の考え方がある。しかし、終末ということの基準を、個々人の死の意味ではなく、民全体にとっての最後のとき、民全体に対する最後の審判と義人選別救済のとき、とするならば、終末論は本質的に一神教のものである。
(出典:Wikipedia)

終	常用漢字 小３ 部首:⽷ 11画
末	常用漢字 小４ 部首:⽊ 5画