細語ささや)” の例文
全く秀子を嫌疑者とするに足ると思い詰め、陪審員なども、殆ど最早此の上を詮索するに及ばぬとまで細語ささやいたと云う事だ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
お梅はちょいと西宮の袖を引き、「善さんでしたよ」と、かの男を見送りながら細語ささやいた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)