“細〻”の読み方と例文
読み方割合
こま/\100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別れたてまつりし時は今生に御言葉を玉はらんことも復有るまじと思ひたりしに、夢路にも似たる今宵の逢瀬、幾年いくとせの心あつかひも聊か本意ほいある心地して嬉しくこそ、と細〻こま/\と述ぶ。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
女の憂目の見初みはじめなりしと、思ふにつけても悲さに恨めしささへ添ふ心地、御なつかしさも取り交ぜてあやも分かたずなりし涙の抑へ難かりしは此故なり、と細〻こま/\と語れば西行も数度あまたゝび眼を押しぬぐひしが
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)