“紮”の読み方と例文
読み方割合
から100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と身をかゞめてすかして見ますと、谷間たにまに繁茂致してる樹木にからんで居ます藤蔓は、井戸綱ぐらいもある太い奴が幾つも八重になってからんで居ます
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云ううちに浅黄色の垂幕をからげて出て来た。生々しい青大将色の琉球飛白がすりを素肌に着て、洗い髪の櫛巻くしまきに、女たちと同じ麻裏の上草履うわぞうり穿いている。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
やがて、夜が明け放れた時、お兼は新庄しんじょの山の頂を越えた、その時は、裾をからげ、荷を担ぎ、蝙蝠傘をさして、木賃宿から出たらしい貧しげな旅の客。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)