“紫式部”の読み方と例文
読み方割合
むらさきしきぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫式部むらさきしきぶの書いた女性はどれも当時の写実であろうと思われ、女が見ても面白う御座います。女の醜い方面も相当に出ております。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
紫式部むらさきしきぶの源氏がいまも愛誦されて、なお文化の底流に若い生命を息づいていることなど思えば、宮本武蔵などは、つい近世の人だといっても決して不当ではない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……梨壺の五歌仙といって、赤染衛門あかぞめえもん和泉式部いずみしきぶ紫式部むらさきしきぶ伊勢大輔いせのおおすけなんかと五人のうちに数えられる馬内侍という女の読んだ歌だが、すこしばかり文句がちがう。
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)