紙箒はたき)” の例文
そして、紙箒はたきを持って兄の机の上のほこりを払いながら、書物の間にはさんである洋紙を覗いて、まずい手蹟で根気よく英字を書留めているのに、感心もし、冷笑を浮べもした。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
そして、紙箒はたきを持つて兄の机の上の埃を拂ひながら、書物の間に插んである洋紙をのぞいて、まづい手蹟で根氣よく英字を書き留めてゐるのに、感心もし、冷笑を浮べもした。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)