“紊(みだり)” の例文
演技をなすもの紊(みだり)に創意する処を示さんとしてその手これに伴はざれば全く取るなきに了(おわ)る。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
気早(きばや)の人紊(みだり)にわれらを以て好古癖に捉はるるものとなす莫(なか)れ。われら真に良きものなれば何ぞ時の今古(きんこ)と国の東西を云々(うんぬん)するの暇(いとま)あらんや。西班牙(スペイン)に固有の橙紅色(とうこうしょく)あり。仏蘭西(フランス)に固有の銀鼠色(ぎんねずみいろ)あり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)