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紆濤
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うねり
ふりがな文庫
“
紆濤
(
うねり
)” の例文
第一の
紆濤
(
うねり
)
、第二の紆濤、第三の紆濤には天運が船を顛覆からかばってくれた。しかし特別に大きな第四の紆濤を見た時、船中の人々は観念しなければならなかった。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
ほっと
安堵
(
あんど
)
の息をつく
隙
(
すき
)
も与えず、後ろを見ればまた
紆濤
(
うねり
)
だ。水の山だ。その時
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
どう吹こうとためらっていたような疾風がやがてしっかり方向を定めると、これまでただあてもなく立ち騒いでいたらしく見える三角波は、だんだんと丘陵のような
紆濤
(
うねり
)
に変わって行った。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
北海道の冬は空まで
逼
(
せま
)
っていた。
蝦夷富士
(
えぞふじ
)
といわれるマッカリヌプリの
麓
(
ふもと
)
に続く
胆振
(
いぶり
)
の大草原を、日本海から
内浦湾
(
うちうらわん
)
に吹きぬける西風が、打ち寄せる
紆濤
(
うねり
)
のように跡から跡から吹き払っていった。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
紆
漢検1級
部首:⽷
9画
濤
漢検準1級
部首:⽔
17画
“紆”で始まる語句
紆余曲折
紆余
紆曲
紆
紆波
紆廻
紆直
紆縈
紆行
紆路