糠粒ぬかつぶ)” の例文
糠粒ぬかつぶを針の目からこぼすような細かいのが満都の紅塵こうじん煤煙ばいえんかして濛々もうもうと天地をとざうちに地獄の影のようにぬっと見上げられたのは倫敦塔であった。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)