糊臭のりくさ)” の例文
彼は糊臭のりくさい仕事場で、法帖作りをやっているのだが、墨色に多少の変化こそあれ蝉翅搨せんしとうといったところで
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
夜更よふけになつても、ゆき子は何時までも眠れなかつた。糊臭のりくさいシーツに寝て、ごうごうと木枯しの音を聞いてゐると、富岡への思慕が火のやうに激しく燃えたつて来る。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)