簡朴かんぼく)” の例文
そもそも一技芸の起らんとするや、そが創始時代の制作には必ず原始的なる粗野の精力とこれを発表する簡朴かんぼくなる様式とのあいだ後人こうじんの見て以て窺知うかがいしるべからざる秘訣ひけつを蔵するものあり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)