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篤志家
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とくしか
ふりがな文庫
“
篤志家
(
とくしか
)” の例文
こういえば、
白洲
(
しらす
)
の
砂利
(
じゃり
)
を掴んでまでも、徳松の無実を言い立てようという、勇気のある
篤志家
(
とくしか
)
は容易に出ないでしょう。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
たまには
蒹葭堂
(
けんかどう
)
、
無腸子
(
むちょうし
)
のやうな
篤志家
(
とくしか
)
も出なんだではないが、この地に
帷
(
とばり
)
を下した学者といふても多くは他国から入りこんで来た者であつた。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
たとえば買い立ての帽子が夕立にあうところを助けてやったり、ある正直な男に無名の
篤志家
(
とくしか
)
からほどこし物をもらってやったり、まあそんなことでした。
幸福のうわおいぐつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
日本国の峠の数は大小一万ばかりもあるであろう。誰か統計を取って表を作って見る
篤志家
(
とくしか
)
はあるまいか。
峠に関する二、三の考察
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
自分で死ねないとすれば他人に殺してもらうほかはないのだが、進んで殺人罪を犯してくれるような
篤志家
(
とくしか
)
はいない。自分でそういう相手を作りださなければならない。
探偵小説の「謎」
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
篤志家
(
とくしか
)
が現われて来ました。
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
かういへば、
白洲
(
しらす
)
の
砂利
(
じやり
)
を掴んでまでも、徳松の無實を言ひ立てようといふ、勇氣のある
篤志家
(
とくしか
)
は容易に出ないでせう。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分で死ねないとすれば、他人に殺してもらうほかないけれども、進んで殺人罪を犯してくれるような
篤志家
(
とくしか
)
がいるはずはない。自分で殺してくれる人を作り出さなければならない。
探偵小説の「謎」
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
もっとも夜分だけは隣の女隠居が来て泊ってくれますが、身寄りも国元もない藤枝家へ、進んで世話をしようと言うほどの
篤志家
(
とくしか
)
もなかったのです。
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
篤
常用漢字
中学
部首:⽵
16画
志
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“篤志”で始まる語句
篤志
篤志労働団