管龠かんやく)” の例文
時はもう明末にかかり、万事不束ふつつかで、人も満足なものもなかったので、一厨役いちちゅうやくの少し麁鹵そろなものにその鼎を蔵した管龠かんやくを扱わせたので、その男があやまってその贋鼎の一足ひとあしを折ってしまった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)