“かんやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閑役60.0%
管鑰20.0%
管龠20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも急速にその実現をはかり、猛烈な暗躍を行っている形跡けいせきがあるのだ。——それにたいして、いったい、われわれご隠居附の閑役かんやくに置かれている微臣が、何で対抗する力があるか。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかして、余のいわゆる妖怪学は、実にこの門を開く管鑰かんやくにして、またこの道を照らす灯台なり。かつまた、人だれか一身の幸福、一家の安全を祈らざるものあらんや。
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
時はもう明末にかかり、万事不束ふつつかで、人も満足なものもなかったので、一厨役いちちゅうやくの少し麁鹵そろなものにその鼎を蔵した管龠かんやくを扱わせたので、その男があやまってその贋鼎の一足ひとあしを折ってしまった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)