筆削ひつさく)” の例文
伝中殆ど滑稽に近い時代錯誤や場所錯誤が続出するが、予は原文の時代色を損ふまいとした結果、わざと何等の筆削ひつさくをも施さない事にした。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それから又、自分は六冊物の読本の原稿を持つてゐる。これもあなたの筆削ひつさくを受けて、然るべき本屋から出版したい。——大体こんな事を書いてよこした。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)