符牒しるし)” の例文
「金子を転々と埋め変えて、そのつど符牒しるしをつけたのが、ほかならぬ吉田武左衛門なのだよ。……わしの門下の中にあっても、信用のおける人物であった」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「目的の地も近くなった。京丸の地はもう間近だ」いいいい老儒者は綴じ紙の面に描かれてある細密の地図のその一所に記されてある牡丹ぼたん符牒しるしへ眼を注いだ。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)