“競上”の読み方と例文
読み方割合
せりあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その入場券一ドルが三弗五弗というふうに競上せりあげられたというのは、もの珍らしさが手伝ったとはいえ大成功といわなければならない。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
段々に甲高かんだか競上せりあげて行って、糸のように細くなって、何かを突脱けて、遠い遠い何処かへ消えて行きそうになって、又段々競下せりさがって来て、果はパッと拡げたような太い声になって、余念がない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)