竪薦たつごも)” の例文
壁と言ふよりは、壁代かべしろであつた。天井から吊りさげた竪薦たつごもが、幾枚も/\ちぐはぐに重つて居て、どうやら、風は防ぐやうになつて居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
壁と言うよりは、壁代かべしろであった。天井から吊りさげた竪薦たつごもが、幾枚も幾枚も、ちぐはぐに重って居て、どうやら、風は防ぐようになって居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
同時に、表戸は引きがされ、其に隣った、幾つかの竪薦たつごもをひきちぎる音がした。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)