空乳からちち)” の例文
しょうことなしに老母としよりの懐に慣らされて来た子供は、夜は空乳からちちを吸わせられて眠ったが、朝になると、せなかに結びつけられて、老母のきつける火のちろちろ燃えて来るのを眺めていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)