えい)” の例文
租稲そとうはもとより正税しょうぜい出挙すいこ出納すいとうまでが、ことごとく何束何把をもって計算せられたのは、えいすなわち稲の穂の運搬と貯蔵とが、普通であった証拠である。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たわらという言葉の意味および起こりは、まだ是からの研究事項であるが、以前は束把そくはによって稲をかぞえ、またえいすなわち穂首を揃えて、貯蔵運搬の用としたものが
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
現在はその籾の貯蔵方法に、えいのままで積んだものだけをシラというので、別の解釈も起っているが、沖縄の神歌などにシラチャネと詠じたのも、単なる白色の種をいうことではなかったらしい。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)