種好しゆがう)” の例文
あれからすぐ、大仏開眼かいげん供養が行はれたのであつた。其時、近々と仰ぎ奉つた尊容三十二種好しゆがう具足したと謂はれる其相好が、誰やらに似てゐると感じた。其がどうしても思ひ浮ばずにしまつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)