稗勝ひえがち)” の例文
年中変らぬ稗勝ひえがちの飯に粘気がなく、時偶ときたま夜話に来る人でもあれば、母が取あへず米を一掴み程十能でつて、茶代りに出すといふ有様であつたから、私なども、年中つぎだらけな布の股引を穿いて
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
年中變らぬ稗勝ひえがちの飯に粘氣ねばりけがなく、時偶ときたま夜話に來る人でもあれば、母が取あへず米を一掴み程十能でいぶつて、茶代りに出すといふ有樣であつたから、私なども、年中つぎだらけのぬのの股引を穿いて
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)