禿茶瓶はげちやびん)” の例文
「やイ、の面下げて來やがつたんだ。禿茶瓶はげちやびん唐變木奴とうへんぼくめ、詫が言ひたかつたら、せめて伜の首でも持つて來やがれ、手前てめえ雁首がんくびまで欲しいとは言はねえ」
さう言つた心持で、禿茶瓶はげちやびんを睨んで居る八五郎は、飛びかゝつて横つ面でも張り倒しさうな氣組でした。
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)