硝子筒ガラスとう)” の例文
しかし中尉がそのポケットから取りだしたものは、猟銃の薬莢ではなく、注射液を入れたような小さい茶色の硝子筒ガラスとうだった。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて注射器の硝子筒ガラスとうの薬液は徐々に減ってゆきました。その代りに、兄の顔色が次第に赤味あかみびてきました。ああ、やっぱり、お医者さまの力です。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)