“ガラスとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
硝子筒66.7%
硝子燈33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし中尉がそのポケットから取りだしたものは、猟銃の薬莢ではなく、注射液を入れたような小さい茶色の硝子筒ガラスとうだった。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて注射器の硝子筒ガラスとうの薬液は徐々に減ってゆきました。その代りに、兄の顔色が次第に赤味あかみびてきました。ああ、やっぱり、お医者さまの力です。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ふとある事が胸にのぼった。時雄は立上って歩き出した。もう全く夜になった。境内の処々に立てられた硝子燈ガラスとうは光を放って、その表面の常夜燈という三字がはっきり見える。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)