破戒はかい)” の例文
藤村とうそんの『破戒はかい』という小説をかって来ました。今三分一ほどよみかけた。風変りで文句などを飾って居ない所と真面目で脂粉の気がない所が気に入りました。何やら蚊やら以上。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
この日課を始めた時、僕はまず「破戒はかい」を読んできかせました。次に「多情仏心たじょうぶっしん」を。父はいずれもきょうがって聴きました。しかし父は自分から求めることはしません。いつも僕が押しつけるのです。
わが師への書 (新字新仮名) / 小山清(著)
なれども、しかしそんな小さな事に非常に注意するにかかわらず、人の小僧を夜中かたげて往ってからして破戒はかいな事を行うて平気で居るというその真意が分らない。朦昧もうまいといってよいか馬鹿といってよいか。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)