破壞こは)” の例文
新字:破壊
牛は角がかゆい、それでこすりつけるやうにして、物を破壞こはして困ると言つた。今は草も短く、少いから、草を食ひ食ひ進むといふ話もあつた。
烏帽子山麓の牧場 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
大把手おほとつて破片はへんと、ボロ/\に破壞こはれかゝつた土器どき一箇ひとつと、小磨石斧せうませきふ(第四圖ハ參照)とをた。
あたいにはその邪魔をしたり鈴木さんといふ人を破壞こはしたくないんですと、學ばざる仁義の表現に早見さち子は笑はない顏に戻りかけ、私はこの顏附に覺えを呼び戻され
巷の子 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)