“砂金売”の読み方と例文
読み方割合
かねう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅商人たびあきゅうどが、堀井弥太では、おかしかろう。——一年に一度ずつ京都みやこ顧客とくい廻りに来る、奥州者の砂金売かねう吉次きちじとは、実は、この弥太の、ふたつ名前だ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵燹へいせんで、半焼けになったまま、建ち腐れになっているおおきな伽藍がらんである。そこの山門へ駈けこんで雨宿りをしていた砂金売かねう吉次きちじは、そっと首を出してみた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……うむ」堀井弥太やた砂金売かねうり吉次は、えくぼをたたえて、うなずいた。ふとい——大きな息で
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)