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矗
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ちく
ふりがな文庫
“
矗
(
ちく
)” の例文
椰子よりも遥かに細くすらりとした檳榔の木立が
矗
(
ちく
)
として立つてゐる姿は仲々に風情がある。檳榔と並んで、ずつと丈の低い夾竹桃が三四本、一杯に花をつけてゐる。
夾竹桃の家の女
(新字旧仮名)
/
中島敦
(著)
まわりの円味がかった平凡な地形に対して天柱山と吐月峰は
突兀
(
とっこつ
)
として秀でている。けれども
矗
(
ちく
)
とか
峻
(
しゅん
)
とかいう
峙
(
そばだ
)
ちようではなく、どこまでも
撫
(
な
)
で
肩
(
がた
)
の柔かい線である。
東海道五十三次
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
椰子
(
ヤシ
)
よりも遥かに細くすらりとした檳榔の木立が
矗
(
ちく
)
として立っている姿は仲々に風情がある。檳榔と並んで、ずっと丈の低い夾竹桃が三、四本、一杯に花をつけている。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
矗
部首:⽬
24画
“矗”を含む語句
矗々
矗立
矗乎
矗然
矗立千尺
高矗